SNS詐欺の常套手段!?

数年前からますます人気が急上昇しているジャパニーズウイスキー。特に一部の銘柄は、持っているだけで資産価値があるとのことでSNS上では交換や代理購入などという形が行われている様子が散見されます。

しかし、「ウイスキー=資産」という考え方は、「現金化する行為=無免許販売」なのでアウトですよね?それに加えて、お酒を販売するためのルールを知らないがために騙される方が多くおられるように思います。

お酒を販売するルールの1つに、「卸売免許を持っている業者から仕入れたものしか販売できない」というものがあります。確かに「や〇や」や「イ〇ン」の企業情報を調べると、卸売免許を持っていることが書かれています。しかし、卸売りとして販売するルートと店舗を構えて一般のお客様に販売するルートは全く別物。逆に言えば、卸売りとは小売店に販売することなので、一般のお客様に販売することはできません。その仲介役として、私たちのような酒販店の存在があります。

実はこのルールを無視されている個人酒販店、少なくないように思います。私も開業する前は一消費者でしたが、当時から某ウイスキーの話をすると、店長自らが配達の前後や休日にパトロールに出かけているということでした。当時は私も知りませんでしたが、完全にアウトなことだったのです。毎年税務署に提出する仕入れ状況や販売数量を管理する帳簿には、どのように記載されていたのか…。

なので、みなさんが普段購入されている店舗でお酒を購入しているアカウントには、お酒を販売することは「絶対に」できません。過去の投稿を見ると一目瞭然なので、販売する方も買う意思を示す方も問題がありますので、絶対に相手にしないでください。